FXには様々なトレードスタイルが存在し、その中の1つに「スキャルピングトレード」というものがあります。このスキャルピングトレードは名前は知られているものの、あまり具体的なことが知られていません。

そのため、今回は「どういったスタイルなのか」や「具体的な手法」、「勝つためのコツ」などについて詳しく解説していきます。

目次

この記事でわかること

この記事を読めば

  • スキャルピングという手法の特徴はトレード回数の多さであること
  • スキャルピングと他のトレードスタイルとの違い
  • スキャルピングの注意点は会社次第で禁止されていること
  • スキャルピングトレードにおすすめのFX会社
  • スキャルピングに使える手法

以上の知識が得られ「FX始めたて」というあなたも「脱初心者」に近づけます。

 

FXにおけるスキャルピングとは?

スキャルピングとは「トレードスタイル」の1種であり「短期間に何度も細かくトレードを行う」というものです。そのため、積み重ねる形で利益を上げていきます。

以下ではスキャルピングの特徴について解説していきます。

 

FXにおけるスキャルピングの特徴3選

FXにおけるスキャルピングの特徴は

  1. 超短期トレード
  2. 利益損失ともに小さい
  3. 経験に勝率が左右される

以上の3つです。順に解説していきます。

特徴1, 超短期トレード

FXにおけるスキャルピングの特徴1つ目は「超短期トレード」です。

FXにおけるスキャルピングは、上記にあげた通り「短期間に何度も細かくトレードを行う」というトレードスタイルです。具体的には「数秒~数分」といった短い期間で注文と決済を繰り返します。

トレードを行う回数や時間帯は人によってばらつきがありますが、注文と決済それぞれの平均は「1日10~100回ほど」となっています。

他のトレードスタイルでは数時間から1日、または数週間から数か月といった期間の取引が主流であるため、スキャルピングはかなり期間の短いトレード手法と言えます。

特徴2, 利益損失ともに小さい

FXにおけるスキャルピングの特徴2つ目は「利益損失ともに小さい」です。

スキャルピングは上記にあげた通り「短期間に何度もトレードする」というスタイルであるため、トレードの損益幅も比例して小さくなっています。

具体的には「1~10pips程度」の価格変動で決済を行います。そのため、トレード1回あたりの損益は少ないという特徴が見られます。しかし、その分試行回数を重ねやすく練習がしやすいスタイルとも言えます。

特徴3, 経験に勝率が左右される

FXにおけるスキャルピングの特徴3つ目は「経験に勝率が左右される」です。

スキャルピングは、短期間のトレードであるがために「一瞬で判断を行う」という必要があります。そのため、一瞬で相場を判断できるだけの経験が必要となります。つまりスキャルピングでは、通貨の価格変動予測や決済、損切りの判断などを、一瞬で行いそれを何度も繰り返すことになります。そのため、単純に勝ちが多いと利益が伸びますし、負けが多いと損失が増えます。

スキャルピングは、知識や経験不足の方が行うとギャンブルトレードとなってしまい、損失がとてもかさむことでも知られていますので注意してください。

 

以上のことからも分かる通り、スキャルピングはFX初心者向けではなく、相場観やトレードルールがはっきりしてきてから行うことをおすすめします。「FXに慣れてから少しずつ、スキャルピングに入る」というのが一般的なセオリーです。

 

スキャルピング以外のトレードスタイル3つとその違い

グラフ

スキャルピングは上記の通り、FXのトレード手法のひとつです。つまり、FXには他にも手法があります。

ここでは主なものとして

  • デイトレード
  • スイングトレード
  • ポジショントレード

以上3つのトレード手法を解説していき、合わせて違いも見ていきます。

1, デイトレード

スキャルピング以外のトレード手法1つ目は「デイトレード」です。

デイトレードは「数十分~1日」といったトレードスタイルです。投資全体で見ると期間は「短め」の部類にあたります。基本的には「エントリーしてから放置する」という時間が発生しますが、日をまたぐことはありません。そのため「寝ている間に相場が不利な方向へ変動していた」といったリスクは小さいと言えます。

2, スイングトレード

スキャルピング以外のトレード手法2つ目は「スイングトレード」です。

スイングトレードは「数日~数週間」ほどの期間でトレードを行うスタイルです。取引にかなりゆとりがあるため、会社勤めの方などにも人気があります。期間が長い分、一度に狙える利益も増えますが、損失も比例して増えるため注意しましょう。

3, ポジショントレード

スキャルピング以外のトレード手法3つ目は「ポジショントレード」です。

ポジショントレードは「数週間~数か月、もしくはそれ以上」といった長期間にわたってトレードを行うスタイルです。また、トレーダーの中には「年単位」でトレードしている方もいます。トレードの回数は少なくなりますが、一度に得られる損益は増えます。しかし、ポジショントレードを行う際には「精密な分析」が必要となるため、投資に慣れている人、もしくは資金に余裕がある人以外はできないトレードスタイルです。

他のスタイルとスキャルピングとの違い

スキャルピングとの違いには

  • トレード期間
  • 1日のトレード回数
  • 1回のトレードにおける損益額
  • 証拠金の目安

などが挙げられます。

特にトレード回数の平均は

  • デイトレード=1日1~5回
  • スイングトレード=2日で1~2回
  • ポジショントレード=数週間に1~2回

以上のようにかなり差があります。

加えてトレードスタイルには

  • トレード期間は難易度に比例する

といった特徴が見られます。

具体的には

  • デイトレード=初心者や資金のない人向け
  • スイングトレード=中級者や資金に余裕がある人向け
  • ポジショントレード=上級者や資金が莫大な人向け

といった具合です。

期間が長くなるほど、知識や経験が必要となるため注意しましょう。

 

FXにおけるスキャルピングの注意点3選

標識

FXにおけるスキャルピングの注意点は

  1. 少しのスプレッド差が大きな損失になること
  2. スリッページが起きやすいこと
  3. 会社によっては禁止されていること

以上の3つです。順に解説していきます。

1, 少しのスプレッド差が大きな損失になること

FXにおけるスキャルピングの注意点1つ目は「少しのスプレッド差が大きな損失になること」です。

まず「スプレッド」とは「通貨の売値と買値の差」をさします。

例えば、1ドルが110円10銭~20銭の間で取引されている場合

  • 1ドルを買う場合の価格は110円20銭
  • 1ドルを売る場合の価格は110円10銭

となります。この「通貨を買う場合の価格」、「通貨を売る場合の価格」の差をスプレッドといいます。

このスプレッドはFX会社によって多少異なるのですが、その数銭の差がスキャルピングでは痛手となります。なぜなら、スキャルピング1回のトレード利益は小さいうえに、トレードの回数が多いためスプレッドがかかる回数も多いからです。

そのため、よほど勝率が良くない限り、少しのスプレッド差が大きな損失となりますので注意してください。

 

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2, スリッページが起きやすいこと

FXにおけるスキャルピングの注意点2つ目は「スリッページが起きやすいこと」です。

まずスリッページを知るには「約定力」という言葉を知る必要があります。

約定力とは「注文を確定させる速さ」をさします。FXでは「注文が少し遅れて確定されてしまい、エントリーしたかったレートでエントリーできなかった」ということが多々あります。この現象を「スリッページ」と呼びます。

スキャルピングでは「小さな利益の積み重ね」が重要であるため、エントリーのタイミングがずれれば、相場変動に巻き込まれ「致命傷」となる大損失をだしかねません。

スキャルピングでは特に細かく注文を行うため

  • FX会社のシステム
  • 自宅の通信環境

などによってスリッページが起きやすくなります。

そのため、スリッページが起こる可能性を視野に入れてトレードを行う必要があります。

また、対策としては

  • 約定力の強いFX会社の口座を使う
  • 通信環境を整える

などが挙げられますが「確実に回避する方法」というのはなく、ある程度付き合っていかなければならないため、注意してください。

3, 会社によっては禁止されていること

FXにおけるスキャルピングの注意点3つ目は「会社によっては禁止されていること」です。

FX会社で、明確に規約上へ「スキャルピング禁止」と書いているところは少なく、一般的には「短時間注文の繰り返し」が禁止されているケースが多いです。これはスキャルピング禁止と同義であることが多く、多くのスキャルピングトレーダーはこの規約がある会社を避けます。

「短時間注文の繰り返し」が禁止されている主な理由は

  • カバー取引が間に合わず、損失が抑えられないリスクが高いこと
  • トレード回数の増加によって、サーバーの負担が大きくなってしまうこと

以上が挙げられます。

※ カバー取引とは、FX会社が「利用者から受けた注文と、同じもしくは近い注文を銀行などに対し注文する取引」のことです。これにより、FX会社は「注文を受けたことによる為替変動のリスク」を回避できます。

例えば、あるトレーダーが「米ドルの買い注文」をしたとします。するとFX会社は市場に対し、トレーダーと同じ条件で買い注文を行います。こうすることで、FX会社が一方的に損失を被らないようにしているわけです。

しかし、スキャルピングにより短時間に多くの注文が行われると、カバー取引ができなくなり「トレーダーのあげた利益」によってFX会社側が一方的に損をするリスクが生まれます。こうしたことが続くと、FX会社は倒産してしまうため、スキャルピングを間接的に禁止しているわけです。

実際にこうした禁止事項に触れ、FXでスキャルピングを行った場合には「口座が凍結させられる」というケースもあるため、注意してください。

 

以上がスキャルピングの注意点となります。どれも損失や、口座凍結といった痛手につながることばかりなので、規約などをしっかり確認し注意してください。

 

FXにおけるスキャルピングのメリット3選

FX

FXにおけるスキャルピングのメリットは

  1. 為替変動で受けるリスクが小さく済むこと
  2. 時間がかからないこと
  3. 損切りや利確に躊躇がなくなること

以上の3つです。順に解説していきます。

1, 為替変動で受けるリスクが小さく済むこと

FXにおけるスキャルピングのメリット1つ目は「為替変動で受けるリスクが小さく済むこと」です。

スキャルピングは「数秒~数分」ほどでトレードが完了する「超短期トレード」であるため、長く保有するトレードと違い「為替変動の影響を受けるリスク」が小さく済みます。

一般的にFXでは「長時間かけるほど為替変動リスク」が大きくなります。

例えば「アメリカで内戦が起き、国家が危ういかも」という状況があるとします。

この時、多くの人は「米ドルが危ない」と米ドルを売るため、価格が大暴落します。しかし、通常通貨が暴落するときは一気にするのではなく、緩やかにしていきます。そのため、長期トレードになればなるほど「為替変動リスク」が大きくなるわけです。

また、為替変動リスクが小さいということは「ロスカットされにくい」とも言えます。

(※ ロスカットとは「証拠金に対して一定水準の損失が出た際に、損失の拡大を避けるため、強制的にポジションが決済される」というシステムのことです。)

ロスカットをされる損失額は、証拠金にもよりますがスキャルピングでされる事例はまずありません。なぜなら、スキャルピングトレード1回あたりの損益額は、証拠金に対し非常に小さいからです。

また、上記の通り「為替相場が一瞬で大きく変動する」ということは、まず起こらないからです。スキャルピングトレードにおけるトレード時間は数秒~数分であるため、もしこの間隔で暴落したとすると「世界的なニュースに取り上げられるような異常事態」となります。

2, 時間がかからないこと

FXにおけるスキャルピングのメリット2つ目は「時間がかからないこと」です。

スキャルピングは上記でも紹介してきた通り、非常に短い時間でトレードが完了します。そのため「すきま時間にトレードを行う」といったこともできます。

また、スイングトレードなどと違い「トレードに翌日までかかる」というケースがないため、仕事が忙しい方などでもトレードが可能です。

3, 損切りや利確に躊躇がなくなること

FXにおけるスキャルピングのメリット3つ目は「損切りや利確に躊躇がなくなること」です。

スキャルピングでは

  • もう少し利益を伸ばしたい
  • もう少しで利益になるかもしれない

などと迷っている暇がありません。

そのため「損切りや利確への躊躇」がなくなりやすく、機械的に行う単調なトレードができるようになります。これができると、スキャルピング以外のスタイル」でもうまくいきやすくなります。また、ほかの投資でもうまくいきやすくなります。

 

以上がスキャルピングの主なメリットとなります。基本的に、スキャルピングにはメリットも多いですが、その分大変なことも多いです。

例えば

  • 一瞬でエントリーから決済まで判断しなければならないこと
  • トレード回数が多いため、メンタル管理が大変なこと

などが挙げられます。

そのため、向き不向きを考えた上で「スキャルピングを行うのか否か」といった「トレードスタイルの検討」を行ってください。

 

スプレッドの狭いスキャルピングができるおすすめFX会社3選

スプレッドの狭いスキャルピングができるおすすめのFX会社は

  • GMOクリック証券
  • みんなのFX
  • LION FX(ヒロセ通商)

以上の3つです。順に解説していきます。

1, GMOクリック証券

GMOクリック証券 ロゴ

出典:GMOクリック証券

スキャルピングができるおすすめのFX会社1つ目は「GMOクリック証券」です。

スプレッドは以下の通りです。

  • 米ドル/円(USD/JPY) 0.2銭
  • ユーロ/米ドル(EUR/USD) 0.4pips
  • ポンド/米ドル(GBP/USD) 1.0pips
  • 米ドル/スイスフラン(USD/CHF) 1.6pips
  • ポンド/円(GBP/JPY) 1.0銭
  • ユーロ/円(EUR/JPY) 0.5銭

出典:GMOクリック証券スプレッド一覧

また、注文や約定の早い取引ツール「はっちゅうくんFX+」、スマホアプリ「GMOクリック証券FX」、高度なチャート分析が可能な「プラチナチャート+」などスキャルピングにおすすめの優良ツールが多いです。

以上のことから、GMOクリック証券はスキャルピングにおすすめと言えます。

2, みんなのFX

出典:みんなのFX

スキャルピングができるおすすめのFX会社2つ目は「みんなのFX」です。

スプレッドは以下の通りです。

  • 米ドル/円(USD/JPY) 0.2銭
  • ユーロ/米ドル(EUR/USD) 0.3pips
  • ポンド/米ドル(GBP/USD) 0.8pips
  • 米ドル/スイスフラン(USD/CHF) 1.5pips
  • ポンド/円(GBP/JPY) 0.8銭
  • ユーロ/円(EUR/JPY) 0.4銭

出典:みんなのFXスプレッド一覧

みんなのFXは、GMOクリック証券と比較したとき米ドル円以外は、少しずつスプレッドが狭いです。そのため「ツールはいいからスプレッド幅を重視したい」という方におすすめです。

以上のことから、みんなのFXはスキャルピングにおすすめと言えます。

3, LION FX(ヒロセ通商)

出典:LION FX(ヒロセ通商)

スキャルピングができるおすすめのFX会社3つ目は「LION FX(ヒロセ通商)」です。

スプレッドは以下の通りです。

  • 米ドル/円(USD/JPY) 0.2銭
  • ユーロ/米ドル(EUR/USD) 0.3pips
  • ポンド/米ドル(GBP/USD) 0.6pips
  • 米ドル/スイスフラン(USD/CHF) 1.5pips
  • ポンド/円(GBP/JPY) 1.0銭
  • ユーロ/円(EUR/JPY) 0.4~0.7銭

出典:LION FX(ヒロセ通商)スプレッド一覧

LION FX(ヒロセ通商)は「スキャルピングトレードを公認している」という数少ないFX会社の1つです。そのため、多くのスキャルピングトレーダー(通称スキャルパー)に支持されています。「スキャルピングによる口座凍結が怖い」という方にはおすすめです。

以上のことから、LION FX(ヒロセ通商)はスキャルピングにおすすめと言えます。

 

ここで紹介しているスプレッドは原則固定ですが、例外もあります。例外の通貨のスプレッドは、その日のレートによって変化するため、詳しくは各FX会社の公式サイトを確認してください。

 

FXにおけるスキャルピングのコツ3選

高層ビル

FXにおけるスキャルピングのコツは

  1. 機械的にトレードを行うこと
  2. 約定力の強い会社を使うこと
  3. スプレッドの狭さで会社を選ぶこと

以上の3つです。順に解説していきます。

1, 機械的にトレードを行うこと

FXにおけるスキャルピングのコツ1つ目は「機械的にトレードを行うこと」です。

トレーダーが負ける理由の1つが「感情に流されたトレードをしてしまったこと」です。これはFXにおいて途中退場者が多い理由でもあります。FXではトレードにおける心的負担が大きいため「1日あたりのトレード回数を減らす方が安定する」とされています。

しかし、スキャルピングの場合はトレード回数が多いため「精神的に疲れやすくなりミスが増える」という傾向が見られます。

そのため、ミスを減らすには

  • トレードルールを遵守してトレードする

といった感情によらない「機械的なトレード」を徹底する必要があります。

具体的には

  • 事前に利確ライン、損切ラインを明確にしておく
  • 損切ラインや利確ラインに到達したら考えずに決済する

といったトレードです。

基本的に、FXは熱くなったら負けです。そのため、負けても次に切り替え、欲をかくようなトレードはしないよう注意してください。

2, 約定力の強い会社を使うこと

FXにおけるスキャルピングのコツ2つ目は「約定力の強い会社を使うこと」です。

約定力とは「注文を確定させる速さ」をさします。FXでは希望のレートで注文を出したとしても、少し遅れて注文が確定されてしまうことがあります。この現象を「スリッページ」と呼びます。

このスリッページが起こると、スキャルピングのような短期トレードの場合、大きな価格変動に巻き込まれ大損失をかぶる可能性があります。特にスキャルピングでは前述の通り、1回のトレードにおける損益が小さいため、大きな損失がでると利益がでにくくなってしまいます。そのうえ、精神的負荷も大きくなるため「巻き返そう」と躍起になる方が多く、トレードに支障をきたします。

以上のことからスキャルピングを行う場合は、特に「約定力の強いFX会社」を選ぶようにしてください。

また、通信環境の良い場所で取引することも忘れないでください。通信環境が悪いと、FX会社への注文が遅れて届くため、大損失につながります。そのため、スキャルピングを行う場合には通信環境にも気を配りましょう。

3, スプレッドの狭さで会社を選ぶこと

FXにおけるスキャルピングのコツ3つ目は「スプレッドの狭さで会社を選ぶこと」です。

FXには「スプレッド」と呼ばれる手数料のようなものがかかります。スプレッドとは「通貨の売値と買値の差」をさします。

一般的に

  • スプレッドが狭い=コストが安く済む
  • スプレッドが広い=コストが高くつく

といった意味になります。

例えば、現在のレートで1ドルが「110円10銭から20銭の間で取引されている」とすると

  • 1ドルを買う場合にかかる価格は110円20銭
  • 1ドルを売る場合にかかる価格は110円10銭

となり、この場合のスプレッドは「10銭」です。

1銭=0.01円なので、この時のスプレッドは0.1円となります。ここで「じゃあ、問題ないや」と思った方は気をつけてください。このスプレッドは「1回のトレード」で発生するものです。つまり、スキャルピングのようなトレードではちりが積もって「莫大な金額」となるケースもあるということです。

例えば

  • スプレッドが10銭
  • トレードを1日100回行う

以上の条件でスキャルピングトレードを行っていたとします。

すると、1日目は10円のスプレッドで済みますが1か月たてば300円となります。これが1年たてば3,600円となります。

前述の通り、スキャルピングは小さな利益を積みかさねるトレードスタイルであるため、こうしたスプレッドが利益に大きく響きます。「この程度」と思う方もいるかと思いますが、こうした積み重ねを馬鹿にすると痛い目を見ますので注意してください。

プロでも「スプレッドはなるべく狭くしよう」とFX会社を探すため、スキャルピングをしたい方は特に気をつけてください。

 

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FXにおけるスキャルピングの向き不向き

天秤

ここではFXにおけるスキャルピングに

  • 向いている人の特徴
  • 向いていない人の特徴

以上2つを解説していきます。

1, 向いている人の特徴

FXにおけるスキャルピングに向いている人は

  • チャートを毎日確認できる人
  • 瞬発力や判断力に自信のある人
  • 分析力や継続力に自信のある人
  • 集中力のある人
  • 気持ちの切り替えが早い人

以上が挙げられます。

スキャルピングでうまくいく条件は

  • FXに集中できること
  • 負けに固執しないこと

以上の2つです。

スキャルピングではトレード回数が多く、集中が切れやすいです。そのため、集中力の高い人でないと継続できません。また、トレード回数が多いということは「損失を出して悔やんでいる時間」などはありません。さらに「負けを取り返そう」などと考えれば崩れるので、負けに固執しないことが重要です。

2, 向いていない人の特徴

FXにおけるスキャルピングに向いていない人は

  • 忙しく長続きしそうにない人
  • 瞬発力や判断力に自信のない人
  • 分析力や継続力に自信のない人
  • 一度で大きく利益を上げたい人
  • 負けに揺さぶられてしまう人

以上が挙げられます。

スキャルピングは短時間トレードが基本ですが、回数を多くこなさなければ意味がありません。そのため、時間がない人には不向きです。忙しい方はスキャルピングではなく「デイトレードやスイングトレード」といったスタイルが向いていますので、今一度自分の取れる時間を考えてみましょう。

また、判断力がなかったり、負けに揺さぶられてしまったりする人は、悪循環におちいり大損失を出しかねませんので、スキャルピングからは離れることをおすすめします。

 

FXはビジネスであるため、うまくいかないこともありますし、向き不向きもあります。「やりたいことと出来ることは違う」という点を押さえ、自分に合ったトレードスタイルを選びましょう。

 

FXにおけるスキャルピングの手法

紙幣

FXにおけるスキャルピングの手法には

  • ボリンジャーバンドを使った手法
  • 指数平滑移動平均線を使った手法

以上の2つがあります。順に解説していきます。

1, ボリンジャーバンドを使った手法

FXにおけるスキャルピングの手法1つ目は「ボリンジャーバンドを使った手法」です。

ボリンジャーバンドは「単純移動平均線」と呼ばれる移動平均線を中心におき、その上下に「標準偏差」と呼ばれる「数値」をもとにした線を置くインジケーターです。中心以外の線で価格の変動幅(バンド)を表します。このバンドの動きによって「どの程度市場が活発化しているのか?」というのが分かります。

移動平均線を挟み、上下に3本ずつ線を引いた状態が基本の形になります。相場が+3σ(1番上の線)にチャートが近づくほど買われすぎを示します。反対に-3σ(1番下の線)にチャートが近づくほど売られすぎを示します。

ボリンジャーバンドを使ったスキャルピング手法は

  • ±3σのラインにローソク足のヒゲが触ったタイミングで逆張りエントリー
  • センターラインを急激に突き抜け、すぐに戻ってくることを確認したら順張りのエントリー
  • センターラインは上昇しているが、-2σラインに触ったという時は買いエントリー

以上です。

(※ 逆張りとは、相場の流れとは逆にエントリーを考えることです。

順張りとは、相場の流れに沿ってエントリーを考えることです。)

2, 指数平滑移動平均線を使った手法

FXにおけるスキャルピングの手法2つ目は「指数平滑移動平均線を使った手法」です。

まず「移動平均線」とは一定期間の価格の平均値を結び作られる線を表示するツールです。

指数平滑移動平均線(EMA)とは、上記の移動平均線に対し「直近の価格に比重を置くように改良したもの」をさします。そのため、通常の移動平均線である「単純移動平均線(SMA)または(MA)」と比べ「相場変動への反応が早い」という特徴を持っています。

指数平滑移動平均線を使ったスキャルピング手法は

  • 「短期指数平滑移動平均線」が「長期指数平滑移動平均線」を下から上に抜けた時点で買い
  • 「短期指数平滑移動平均線」が「長期指数平滑移動平均線」を上から下に抜けた時点で売り

以上です。短期、長期とは移動平均線が「ローソク足何本分の平均値を表しているのか」で変わってきます。

具体的には

  • 数値が多いと長期
  • 数値が少ないと短期

となります。

 

※ ここで紹介している2つの手法は利益を確約するものではございません。あくまでスキャルピングにおいて勝ちやすいという話であるため、その点を誤解なきようお願いいたします。

FINANCELL各記事で案内しているように、その他の相場理論などと組み合わせることで、こうした手法はより確実性を増します。チャート状況などをしっかりと分析し扱うようにしてください。

 

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FXにおけるスキャルピングにおすすめの通貨ペア3選

電卓と小銭

スキャルピングにおすすめの通貨ペアは

  1. ドル円(USD/JPY)
  2. ユーロドル(EUR/USD)
  3. ポンド円(GBP/JPY)

以上の3つです。順に解説していきます。

1, ドル円(USD/JPY)

スキャルピングにおすすめの通貨ペア1つ目は「ドル円(USD/JPY)」です。

一般的に、FXで最も初心者向けと言われる通貨ペアがドル円(USD/JPY)です。スキャルピングにおいてもこのことは変わらず、1番おすすめの通貨ペアです。

おすすめする最大の理由は「スプレッドが狭いから」です。スプレッドの狭さは、スキャルピングにおいてかなり重要な要素となります。また、ドル円は日本人にとって比較的馴染みのある通貨ペアであるため「分析がしやすい」と人気があります。

それゆえに、FX会社のスプレッドを狭くする競争も激しくなっており、現在0.2銭ほどにまで狭まっています。この数値はかなり狭く、トレードの練習もしやすいためおすすめです。

また、ドル円は価格変動がかなり緩やかであるため、急激な変動による損失を受けにくく、スキャルピング初心者向けの通貨ペアです。

2, ユーロドル(EUR/USD)

スキャルピングにおすすめの通貨ペア2つ目は「ユーロドル(EUR/USD)」です。

FXのスキャルピングにはドル円だけでなくユーロドルもおすすめできます。

なぜなら、世界的に人気のある通貨はユーロドル(EUR/USD)であるからです。日本のFX会社でトレードするだけであれば、ドル円の方がスプレッドが狭いのですが、海外の口座を使うようになってくるとユーロドルの方がスプレッドが安い傾向にあります。

また、ドル円は価格変動が緩やかなため、比較的トレードチャンスが少ないですが、ユーロドルは取引量が多く市場が活発であるため、スキャルピングで利益をあげやすいという特徴が見られます。

3, ポンド円(GBP/JPY)

スキャルピングにおすすめの通貨ペア3つ目は「ポンド円(GBP/JPY)」です。

スキャルピングにおすすめの通貨ペアにはポンド円も挙げられます。

おすすめする理由は、価格の変動幅が広いからです。この変動幅のことを「ボラティリティ」と呼び

  • 「ボラが高い」=変動幅が広い
  • 「ボラが低い」=変動幅が狭い

などと表現されます。

ボラティリティは価格変動の激しさを表しており、高いほど「短時間でレートが変動しやすい」という特徴が見られます。また、ポンド円は取引量も多く市場が活発であり、スキャルピングに向いていると言えます。

 

基本的に選ぶ通貨の基準は

  • スプレッドが狭いか
  • 自分のトレードしたい時間帯に相場が動くか
  • チャート分析がしやすいか

などが挙げられます。

しかし、これらの基準も人によって異なるため、まずは自分に最適な通貨をゆっくりと探してみましょう。FXは、焦るとろくなことにならないので、時間をかけて合う合わないの判断をしてください。

 

FXにおけるスキャルピングのQ&A

Q:FX初心者にスキャルピングはおすすめ?

A:

FX初心者にスキャルピングはおすすめしません。

理由には

  • 勝率が低いと損失が膨らんでしまうこと
  • 価格変動の予想がかなり難しいこと

以上などが挙げられます。

スキャルピングはトレード手法のなかでも特に難易度が高いとされ、経験の浅い初心者では損失が増えるばかりなので注意してください。

 

Q:スキャルピングが禁止されている証券会社はどこ?

A:

利用規約に直接「スキャルピング禁止」と書いてある証券会社は少ないです。しかし、スキャルピングを遠回しに嫌がる文言が書かれている証券会社は存在します。

例えば、DMM FXやSBI FX トレードなどです。

これらの会社には

  • 「短時間での注文を繰り返し行う行為」を禁止する内容
  • 「短時間取引により他の顧客やシステムに悪影響を及ぼす場合は一時的に制限を加える」といった文言

が見られます。

見方によっては「スキャルピング禁止」と言えますので注意してください。もし、スキャルピングをしたい場合には、証券会社の利用規約や禁止事項を確認しておきましょう。

 

Q:口座凍結はされますか?

A:

可能性はあります。

理由は、短時間取引がサーバーやシステムに負担をかけるからです。負担がかかれば、全体の注文に支障が出る可能性もあるため、スキャルピングを行った口座を凍結する会社もあります。

注文に支障が出た場合には

  • 証券会社は信用を失う
  • サービス利用者は損失が増える

といった悪影響が少なからず見られます。

そのため、証券会社の多くは

  • サーバーに負担をかけている口座
  • システム状況に悪影響を与える口座

などを凍結させるわけです。

 

まとめ

この記事で覚えてほしいこと

  • スキャルピングは超短期のトレードスタイルであること
  • スキャルピングは勝率が高くなければ成立しない手法であること
  • スキャルピングは約定力次第で損失が大きくなる可能性があること
  • FX会社によってはスキャルピングは禁止であること
  • スキャルピングを行う際にはスプレッドが重要であること

 

FXのスキャルピングとは?手法や勝つためのコツをわかりやすく解説についてはお分かりいただけたでしょうか。スキャルピングは上記の通り難しく、あまり初心者向けとは言えません。そのため、しっかり勉強し知識をつけた上で臨むことをおすすめします。損失を大きくしないためにも、この記事の内容を参考に気をつけていただければ幸いです。

 

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