
- 「売り」「買い」は取引方向を指す言葉であること
- スプレッドは「売値と買値の差」であること
- レバレッジは「少額で多額の取引ができる」というシステムであること
- 初心者向けの注文方法は成行注文であること
- FXではいくつかの注文を1まとめにした特殊な注文があること
以上の知識が得られ「売り」「買い」やFXの基礎が分からないというあなたも「FXについてのヒント」を得ることができます。
こんにちは! 金融メディア「FINAN CELL(フィナンセル)」編集部のユウです。 この記事では「FXにおける”売り” ”買い”」「初心者が覚えるべき基礎知識」「注文方法」について詳しく解説していきます。
ただ、先物取引にしかない考え方なので、混乱する人も多いんです。 下記にて詳しく解説していきますね。
FXの注文「売り」「買い」について
「売り」「買い」は取引方向を指す言葉
FXは先物取引と呼ばれる取引であるため「価格が下落している」という場合にも利益がでます。 FXでは、下落しているときには「売り」で利益がでる一方、上昇しているときには「買い」で利益をだせるため、取引チャンスが多いです。 ただ、売値と買値の差があることにより「スプレッド」という手数料が生まれていることも忘れないようにしましょう。 では、下記にて「売り」「買い」について、もう少し詳しく解説していきます。
売りとは
売値はその名の通り「売り注文」を行う際の価格となります。 よくあるのが「売値と買値の見間違い」なので、注意してください。
買いとは
買値は「ASK」と呼ばれ、取引画面にもそう表示が出ます。 横に小さく(買)などと書いている場合もありますが、ミスを減らすためにも覚えるようにしてください。
FXの基礎知識
次に、FXの基礎知識を教えてください。
1, スワップ
FXの基礎知識1つ目は「スワップ」です。
FXでいうスワップとは「通貨ペアの金利差を交換すること」です。
スワップが使われるタイミングとして挙げられるのは「金利の高い国の通貨を買うタイミング」です。
例えば、日本円の場合で考えると「超低金利通貨」であるため「保有益」はほとんど見込めません。
しかし一方で
- インドの銀行では普通預金で金利が3%前後
- パキスタンの銀行では普通預金で金利が5~10%
という実態もあります。
そのため、海外のお金であれば「保有益が見込める」というわけです。
慣れないうちは難しいですが「リスクを抑えて投資したい」という方にとって「スワップ」は大きなポイントとなりますよ。
2, スプレッド
FXの基礎知識2つ目は「スプレッド」です。
スプレッドとは、FXにおける「売値と買値の差」をさします。
また、スプレッドについては「FX取引を行う際に発生するコストのようなもの」という認識で問題ありません。
例えば
- ペンの仕入れ値が60円
- ペンの売値が120円
とした場合、差額である60円は販売者の利益となります。
これと同様に
- 米ドルの買値が110円
- 米ドルの売値が120円
であった場合、差額の10円分がFX会社の利益となります。
スプレッドは
- スプレッドが広い(買値と売値の差額が大きい)
- スプレッドが狭い(買値と売値の差額が小さい)
などと表現されますので覚えておいてください。
スプレッドの主な特徴は「通貨の取引量とスプレッドの幅は比例する傾向が強い」ということです。
そのため「取引量が少ない通貨はスプレッドが広くなる」という傾向が見られます。
特に という関係性はしっかり覚えてください。
3, ロスカット
FXの基礎知識3つ目は「ロスカット」です。
ロスカットとは「損切り」をさす用語です。
ロスカットには
- 自分の意思でするケース
- 証拠金保全のため強制的にされるケース
以上の2パターンが存在し、後者を「強制ロスカット」と呼びます。
強制ロストカットが行われる基準は、会社によって異なりますが「損失が40~50%発生した場合に行われる」というのが一般的です。
ただし、あくまでも平均値であるため口座開設時に事前確認をしておくのがおすすめです。
最初は「取引感覚」がつかめないため「ロスカットされる価格」を意識しつつ取引を行いましょう。
4, レバレッジ
FXの基礎知識4つ目は「レバレッジ」です。
レバレッジとは「少額の資産で大きな資本を動かせる」というシステムです。
レバレッジは「重要な用語」である反面、イメージがしづらいため、しっかり覚えましょう。
例えば
- 残高が10万円
- レバレッジが25倍
というFX口座があったとします。
この場合10×25=250であるため「250万円」の取引が可能となります。
FXで失敗する人は「レバレッジの利益に目がくらみ損失を考えていなかった」というケースが多いです。
そのため「レバレッジ=危険」と思われがちですが、使い方を誤らなければとても良いシステムです。
使い方を誤らないためにも「利益の大きさ=損失の大きさ」ということをしっかり認識するようにしましょう。
初心者のうちは特に「メリットばかり」を見がちなので、注意しましょう。
5, スリッページ
FXの基礎知識5つ目は「スリッページ」です。
スリッページとは「注文した時点での価格」と「実際に注文できた価格」とがズレることをさす言葉です。
為替市場は常に変動しているため、スリッページが起こることは仕方ないです。
ただ、あまりにズレが大きいと「不利な価格」で注文されてしまうケースもあります。
FXの会社によっては「スリッページ設定」という機能が存在し「注文価格のズレを許容できる範囲」を自身で設定することも可能です。
スリッページの許容範囲を事前に設定しておけば「急な変動で不利な価格で注文されてしまった」などの「意図しない注文」を防ぐことができますよ。
相場では、少しのずれが命取りになることもあるため、注意してください。
6, pips(ピップス)
FXの基礎知識6つ目は「pips(ピップス)」です。
pipsは「どの通貨でも共通で使える最小単位」であり、利益や損失を計算する際に使われます。
- 1銭=0.01円
- 1pip=0.01円
- 米ドル換算の場合1pip=0.0001ドル(0.01セント)
以上の関係式を覚えておけば、利益額や損失額の計算が楽になりますのでしっかり覚えておきましょう。
基本的に分析に使う「チャート」ではpipで価格が表示されますので、しっかり押さえておきましょう。
7, 相場分析
FXの基礎知識7つ目は「相場分析」です。
相場分析には大まかに
- テクニカル分析=チャートの価格や指標などに注目し分析する
- ファンダメンタルズ分析=企業や社会の情勢などに注目し分析する
という2種類の分析法があります。
テクニカル分析
テクニカル分析では主に「過去の価格推移」が分析されるため、機械的な分析と言えます。
例えば
- ボリンジャーバンド
- 移動平均線
などに代表される「インジケータ」という指標が使われます。
ファンダメンタルズ分析
反対にファンダメンタルズ分析では
- 国家の経済状況
- 国家の金融政策
といった政治的な面などを分析し、相場を予測します。
そのため、テクニカル分析とは異なり「各国の要人発言」などが重要視されます。
そのため、まずはテクニカル分析から覚えていきましょう。
FXで使える注文の種類
次に、FXで使える注文の種類について教えてください。
FX基本の注文方法3選
成行注文
FX基本の注文方法1つ目は「成行注文」です。
成行注文とは「今見ている価格で即注文する」という「取引の成立スピード最優先」の注文方法です。
この注文は
- 今の価格で取引したい通貨ペア
- 今の価格で取引したい量
以上2つを選び発注するというものです。
そのため、少し価格帯がずれてしまう場合もありますが、ほとんどはすぐに注文が約定されます。
(※約定とは注文が成立すること)
例えば
- 素早い取引がしたい
- ここは絶対逃せない
といったタイミングで使われることが多い注文方法です。
上記の通り、注文の成立が早いため、特に初心者で注文に慣れていないうちは使う機会が多いです。
特に不慣れなうちは「成行注文」をベースに取引を組み立ててくださいね。
指値注文
FX基本の注文方法2つ目は「指値注文」です。
指値注文とは、あらかじめ相場を見て「エントリーしたら有利になる」という価格を指定し、その価格に達した際自動で約定されるというものです。
(※約定とは注文の確定を意味します)
具体的には
- 買いの指値注文の場合、現在価格より低い価格を指定する
- 売りの指値注文の場合、現在価格より高い価格を指定する
といった注文方法です。
ただ、慣れてくるとかなり使い勝手が良くなるので、ぜひ活用してください。
逆指値注文
FX基本の注文方法3つ目は「逆指値注文」です。
逆指値注文はその名の通り「指値注文」の反対です。
つまり「エントリーしたい価格に達した際、同じ方向で約定される」という注文方法となります。
具体的には
- 買いの逆指値注文の場合、現在価格より高い価格を指定する
- 売りの逆指値注文の場合、現在価格より低い価格を指定する
といった注文方法です。
この注文方法の特徴は「現在価格より不利な価格を指定する」ということです。
多くの場合「この価格帯で損切りしたい」といった際に使われます。
指値注文とは意味合いが真逆になるため、誤った使い方をしないよう注意してください。
特殊な注文方法3選
IFD注文
特殊な注文方法1つ目は「IFD注文」です。
IFD注文は別名イフダン注文とも呼ばれる注文方法です。
IFD注文の特徴は「新規注文と決済注文」を同時に発注できる点です。
具体的には
- 米ドル/円が100円に到達したら新規の買い注文を入れたい
- 買い注文が約定したら105円で決済注文をしたい
といった場合に利用されています。
そのため、初心者のうちは使わないですが覚えておいて損はないですよ。
OCO注文
特殊な注文方法2つ目は「OCO注文」です。
OCO注文は
- 指値注文
- 逆指値注文
以上2つを同時に発注できる注文方法です。
どちらか1つが約定すると、もう片方の注文がキャンセルされる仕組みになっています。
具体的には
- 米ドル/円が100円になったら買い注文を入れる
- 米ドル/円が110円になったら売り注文を入れる
といった指値、逆指値の組み合わせが可能です。
この特徴ゆえに「事前に価格を指定し取引する」というトレードを好むトレーダーに重宝されています。
そのため、初心者のうちはあまり手を出さないよう注意してください。
IFO注文
特殊な注文方法3つ目は「IFO注文」です。
IFO注文は
- IFD注文
- OCO注文
の2つを組み合わせた注文方法です。
そのため、新規注文と決済注文をすべて一括で注文可能です。
具体的には
- 米ドル/円の価格が100円になった場合、買いの新規注文
- 米ドル/円が約定後に110円まで上昇したら利益確定
- 反対に米ドル/円が約定後90円まで下落したら損切りする
以上3つの注文を一括で行いたい場合などに使用されます。

特に初心者のうちは「この価格帯で損切りする」といった目算が甘い傾向にあるため、慣れるまでは利用を控えましょう。

基本の注文方法以外の注文方法をうまく使うことができれば、為替相場におけるチャンスを増やすことが可能です。
ただ、最初のうちはミスも多く不慣れなため
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文
など基本的な注文方法に慣れていきましょう。
少したってトレードスタイルや手法が固まってきた場合に、IFD注文やOCO注文を使ってみてください。
初心者向けのFX口座
次に、初心者向けのFX口座について教えてください。
おすすめ口座1, DMM FX
出典:DMM FX公式サイト
- DMM FX専用アプリの使い勝手が良い
- 取引口座数が多く信頼できる
- LINEでのサポートが受けられる
DMM FXでは、コストが安いうえ、取引数によってポイントが付与されます。
また、取引口座数が80万口座を突破しており、国内でも有数のFX会社です。
さらに、使いやすい「スマホ専用アプリ」があるため、忙しい方やパソコンのない方にもおすすめです。
特に若者を中心に人気がある会社であるため「学生の方」なども、ぜひ利用を検討してみてください。
口座開設はこちらをクリック↓
おすすめ口座2, 外為どっとコム
出典:外為どっとコム
- FXオンラインセミナーを開催している
- 初心者、上級者問わず使いやすいツールが豊富
- FXに関連する情報が豊富にある
外為どっとコムでは、オンラインセミナーが開かれており初心者にも優しいFX会社と言えます。
また、ツールはPC用、スマホ用、iPad用、AppleWatch用などが用意されており、使いやすいと評判です。
さらに、会員向けの「投資情報24時間配信」などが行われているため「全く投資知識がない」という方にもおすすめです。
初心者のうちは特に「勉強効率」がネックになりがちなので、ぜひ活用してみてください。
おすすめ口座3, GMOクリック証券
出典:GMOクリック証券
- FX取引高が世界1位
- 取引ツールが豊富で使いやすい
- 大手GMOグループ運営なので安心
GMOクリック証券は、2020年にFX取引高世界1位となった人気のFX会社です。
(ファイナンス・マグネイト社調べ2020年1月~2020年12月)
PC用ツールには
- 初心者向けのプラチナチャート
- 上級者向けのはっちゅう君FX
以上の2種類がありスタイルに応じて使い分けることが可能です。
また、GMOクリック証券は24時間サポートがあるため、トラブルがいつ起きても安心です。
特に「サポート面」が手厚いため、ぜひ利用を検討してみてください。
FXでよくある質問
Q:「売り」「買い」ってなんですか?
A:
まず「売り」「買い」というのは「取引の方向」です。
「売り」は下落方向の取引であり「BID」と呼ばれます。
「買い」は上昇方向の取引であり「ASK」と呼ばれます。
Q:スプレッドってなんですか?
A:
スプレッドとは、FXにおける「売値と買値の差」をさします。
手数料の1種という認識で大丈夫です。
Q:相場分析の種類について教えてください。
A:
相場分析には
- テクニカル分析=チャートの価格や指標などに注目し分析する
- ファンダメンタルズ分析=企業や社会の情勢などに注目し分析する
以上の2種類があります。
まとめ
この記事で覚えてほしいこと
- 「売り」「買い」は取引方向を指す言葉であること
- スプレッドは「売値と買値の差」であること
- レバレッジは「少額で多額の取引ができる」というシステムであること
- 初心者向けの注文方法は成行注文であること
- FXではいくつかの注文を1まとめにした特殊な注文があること
FXにおける「売り」「買い」とは?初心者が覚えるべき基礎知識や注文方法について解説はお分かりいただけたでしょうか。
特に「株」などの現物取引に慣れている方には、違和感があるかもしれませんがしっかり押さえてください。