
この記事を読めば
- 国内FXの最大レバレッジが25倍であること
- レバレッジの計算方法
- レバレッジ取引のメリットは持っている資金以上の取引ができること
- FXでレバレッジなしにするメリットは損失が膨らまないこと
以上の知識が得られ「FX始めたて」というあなたも「脱初心者」に近づけます。
この記事では、FX初心者向けに「FXのレバレッジ」「計算方法」「リスク」などについて詳しく解説していきます。 しかし、レバレッジには「最低限必要な証拠金の規定」や「相応のリスク」などがあるので、実は少し計算なども必要になってきます。
レバレッジの計算方法についてはご存知でしょうか。
なんとなくしか知らないので教えてください。
そこで今回はFX初心者向けに「FXのレバレッジ」「計算方法」「リスク」などについて詳しく解説していきます。
目次
レバレッジとは?
1, レバレッジとは
具体的にレバレッジとは のことをさします。
FXに限らず投資業界では、このレバレッジがよく使われていますので覚えておきましょう。
例えば「1ドル=100円」のタイミングで250万円相当の投資を行うためには、通常であれば250万円の資金が必要となります。
これに対し、レバレッジをかけた状態であれば「10万円分の証拠金で250万円の取引」が可能となります。
レバレッジは一般的に下記のように表現されますので覚えておきましょう。
- ○○倍のレバレッジをかけている
- ○○倍のレバレッジを効かせている
2, レバレッジ取引の具体例
「10万円に25倍のレバレッジをかけて取引した場合」において
- レバレッジをかけ「1ドル=100円」で買いを入れた
- 為替相場が「1ドル=100円」から「1ドル=110円」となった
以上の条件で決済すると「25万円の利益」が生まれます。
つまり「10万円の元手で25万円の利益を手にする」ということも可能なわけです。これがレバレッジが重要とされる理由です。
以上のことからレバレッジは
- 少額投資家の強い味方
- 投資効率を高める武器
- 諸刃の剣
などと言われています。
もしリスクを抑えたい場合には、「口座の設定」などから「最大倍率」の変更を行うことをおすすめします。
具体的には下記の設定がおすすめです。
ただし、一部FX会社では「取引口座の種類ごとにあらかじめ設定上限が決められている」という場合があります。
そのため、もし設定がない場合は「口座の種類」も合わせて確認しておきましょう。詳しい確認方法は、FX会社の公式サイトなどを確認してみてください。
3, 国内外の最大レバレッジについて
国内FX会社では、金融庁による「レバレッジ規制」により、最大レバレッジは「25倍」と規定されています。そのため「10万円の証拠金で取引できる金額は、最大でも250万円まで」ということになります。
(※ ただし、このレバレッジ規制は「個人口座の場合」に限られます。)
また「証拠金規制」というルールも存在しており、個人トレーダーの場合は「総取引金額の4%以上の証拠金」が必要となります。
そのため「高レバレッジで取引したい」という場合にも、ある程度資金が要りますので注意してください。
そのため、FXに慣れたのちにもし「レバレッジを大きくかけたい」と思った際には、海外口座の開設を視野に入れるのがおすすめです。
4, レバレッジの計算方法
上記で「レバレッジの最大倍率設定の方法」をご紹介しましたがレバレッジには「オン、オフ」という切り替えがあるわけではないため注意してください。
例えば「この取引ではレバレッジをかけたいからオンにする」といったことはできません。
なぜなら、レバレッジは
- 取引数量
- 有効保証金
によって変化するからです。
例えば「10万円の証拠金で1万ドルの取引を行った」と仮定します。
この際のレートが「1ドル=100円」であるとすると
- (100×1万)÷10万=10
となり、かけられるレバレッジは10倍と分かります。
つまり「10万円で100万円分の取引が可能」というわけです。
レバレッジのメリット
レバレッジについてはわかりました。次にレバレッジのメリットについて教えてください。


メリット1, 証拠金以上の金額で取引ができること
レバレッジのメリット1つ目は「証拠金以上の金額で取引ができること」です。
前述の通り、レバレッジをかけると証拠金の数倍から数十倍の金額で取引を行うことが可能となります。これがレバレッジ最大のメリットです。
1ドル=100円のとき10万円の証拠金を口座に入れ、1万ドル分(100万円分)の取引を行うとします。
このとき、100円で買ったドルを110円で売れば10万円(10円×1万ドル)の利益が得られます。つまり「10万円で10万円を稼いだ」というわけです。
このようにレバレッジを使った取引は、通常では考えられない利率で利益を生み出します。そのため「証拠金以上の金額で取引ができること」はレバレッジ最大のメリットと言えるわけです。

レバレッジには「爆発的に利益を生む」という特徴があり、投資においてFXほどレバレッジと相性が良い投資はありません。そのため「レバレッジに興味がある」といった場合には、FXを学んでみてください。
メリット2, リスクコントロールができること
レバレッジのメリット2つ目は「リスクコントロールができること」です。
レバレッジはリスク許容によってコントロールができます。そのため、資金効率が良く初心者の方でも扱いやすいです。
例えば、上記で挙げた「10倍のレバレッジ取引(100万円分)」と同条件で「半分のレバレッジを使い5,000ドルの取引を行う」としましょう。
- 1ドル=100円
- 証拠金は10万円
- 5,000ドル分(50万円分)の取引を行う
取引で使用するレバレッジは「5倍」であるため、10倍だった時と比べリスクも半減されます。
ただ、このとき100円で買ったドルを110円で売れば5万円(10円×5,000ドル)の利益となります。
このように「リスクを下げつつ資金効率を上げる」といったこともできるのがレバレッジの強みです。

レバレッジのリスクコントロールは難しいですが、慣れれば資金効率や取引効率がかなり上がります。また、無駄な取引を省けるため結果的にリスクが軽減されます。そのため、初心者の方はまずレバレッジについて学んでみてください。
レバレッジのデメリット
レバレッジのメリットについてはわかりました。次にレバレッジのデメリットを教えてください。


デメリット1, リスクがともなうこと
レバレッジのデメリット1つ目は「リスクがともなうこと」です。
前述の通りレバレッジは「効率よく資金を増やす」ということにおいて重宝するシステムです。しかし「効率よく利益を得る」ということは「それ相応のリスク」も裏にあるということです。
具体例を交えて解説します。
- 1ドル=100円
- 10万円の証拠金
- 10倍のレバレッジ
以上の条件で「1万ドル分(100万円分)の取引」を行うとします。この場合では前述の通り「1ドル=110円」でドルを売れば10万円の利益がでます。
また、ここにスプレッド費用が加算されることもあり、もしもの場合にでる損失は安くないため、注意してください。
(※証拠金規制とは、個人トレーダーに対し有効な規制です。内容は「総取引金額の4%以上の証拠金が必要となる」というものです。)
もしロスカットが滑った場合には
- 証拠金をすべて失う
- 追証がかかる
といった可能性もありますので注意しましょう。
(※ レートの動きが凄まじい場合には「ロスカット」がうまく機能せず遅れることがあります。その場合には損失が大きく膨らむ可能性があり、これをFXでは「滑る」と言います。)
この際に証拠金額を超えてマイナスとなった場合「追証」と呼ばれる追加支払いが必要となりますので注意してください。

デメリット2, ロスカットされる可能性があること
レバレッジのデメリット2つ目は「ロスカットされる可能性があること」です。
上記で少し紹介しましたが、
- 1ドル=100円
- 10万円の証拠金
以上の条件で「1万ドル分(100万円分)の取引」を行ったとします。
この場合「1ドル=90円」となると「証拠金規制」によりロスカットがなされます。
以上のように「ロスカット」は「取引に対する証拠金が4%未満」となった場合になされます。そのため、上記の取引を行ったとき「2万5千円」を1円でも割り込めば「ロスカット」が執行されます。

レバレッジを使うと、証拠金に対し「取引金額」が増えるため、必然的にロスカットを受けやすくなります。そのため、レバレッジをかける際には証拠金を多めに用意しておくことも考えるようにしましょう。
レバレッジをかけた取引のポイント
レバレッジのデメリットについてはわかりました。次にレバレッジをかけた取引のポイントについて教えてください。


ポイント1, 証拠金に余裕を持つ
レバレッジをかけた取引のポイント1つ目は「証拠金に余裕を持つ」です。
まずFXには「ロスカット」と呼ばれる仕組みが存在しています。ロスカットとは「取引の損失が一定レベルに達した場合、損失拡大を防ぐため強制的に取引が決済される」というものです。
前述の通り、レバレッジをかけた取引では利益、損失ともに大きくなり「ロスカットが執行される確率」も高くなります。
そのため「証拠金」に余裕を持つことでロスカットにあう確率を下げることが重要となります。
つまり「10万円しか入っていない」という口座でレバレッジ取引を行う際には、すぐロスカットされる可能性が高いため注意しましょう。
※必要証拠金の計算式
- 必要証拠金=通貨レート÷レバレッジ
- 例:「1ドル=100円」の場合 10円=100円÷10
この場合の必要証拠金は1通貨あたりのため、取引量をかけてください。1万通貨なら「10×1万」です。
損失がでた際に「証拠金不足の危険性」を表す数値を「証拠金維持率」と呼びます。
維持率は
- 純資産÷必要証拠金×100
という計算式で算出されます。
(※ 純資産とは「すべての取引が終了した時点での証拠金」のことです。)
FX会社によって
- 証拠金維持率100%以下でロスカットを実行する場合
- 証拠金維持率50%以下でロスカットを実行する場合
など違いがありますので注意してください。

ポイント2, 高レバレッジ取引でのリスクは高い
レバレッジをかけた取引のポイント2つ目は「高レバレッジ取引でのリスクは高い」です。
高レバレッジ取引の「利益が大きくなる可能性が高い」という特徴だけを切り取り「積極的に高レバレッジ取引を行う」という初心者トレーダーは多いです。
しかし、高レバレッジ取引では
- 相場の流れを読む力
- 取引への慣れ
など「基本的なスキル」がなければ「大損失がでるリスク」の方が高いです。
また高レバレッジ取引は損益が大きく、一喜一憂する方が多いため、精神的な負担がとても大きいです。そのため、特に初心者のうちは気をつけてください。
対策としては「実効レバレッジを意識する」というのが一番おすすめです。
実効レバレッジとは「純資産額に対し現在保有しているポジションが何倍に達しているか」を表す数値のことです。
つまり、実際の取引にかかっているレバレッジです。(※ ポジションとは決裁していない取引のこと)
ネットなどで簡単に計算できるツールがあるため、そちらを利用し計算してみてください。また、FX会社によってはツールを提供している場合もあるため、確認してみてください。
一般的に「実効レバレッジは3倍程度にしておくこと」が推奨されています。また、3倍程度であれば「簡単に証拠金不足になる可能性は低い」とされています。取引に慣れるまでは倍率に気をつけてください。

ポイント3, ポジションを持ちすぎない
レバレッジをかけた取引のポイント3つ目は「ポジションを持ちすぎない」です。
メリットの大きいレバレッジには、利益の反面リスクもつきまとっています。しかし「レバレッジの効果を最大限高める」という目的のもと、少ない証拠金で可能な限りポジションを持つ方がいます。
この場合、大きな利益への期待が膨らむ一方で、リスクも同様に膨らんでいっていることを忘れてはいけません。
また、ロスカットルールがあるため損失が大きくなると、取引は自動で決済されます。
ただ、前述の通り「滑って追加支払いが必要」というケースもあるため、レバレッジ取引には細心の注意を払うようにしてください。
「レバレッジによる利益はリスクと比例すること」をしっかり覚えておきましょう。


FXはレバレッジなしでもできる
そのため、レバレッジなしにする場合は「1倍」の設定にしましょう。 特に「FXを始めたばかり」という初心者の方には「レバレッジなしの取引」をおすすめします。 理由には などが挙げられます。
具体的に説明すると「レバレッジなし」という状態は、証拠金に対し「1倍」のレバレッジをかけている状態と同義と言えます。
レバレッジ取引は初心者のうちに行うと「ギャンブル」のように一喜一憂する方が多い傾向にあります。
そのため「分析して取引をする」といったトレードにおける「あたりまえ」がおろそかになりがちです。
初めから「効率的に利益を得る」ということはかなり難しいため、普通の取引に慣れるまでレバレッジ取引は我慢しましょう。
まずは、レバレッジなしでの取引に慣れることから始めてください。
FXでレバレッジなしにするメリット
FXでレバレッジなしにするメリット1つ目は「損失がふくらむリスクが低い」です。 レバレッジをかけない取引は「自分の持つ証拠金以上の損失がでにくい取引」と言えます。 なぜなら、レバレッジなしであれば「資金に対し相応のリスクを負うだけ」で済むからです。そのため、損失がでた場合でもその額は最低限で済みます。 また、証拠金以上の損失がでにくい取引ということは「ロスカットが執行される可能性」も少なくなります。 FX初心者にはもちろんですが、安全に取引をしたい方にもレバレッジなしの取引がおすすめです。 FXでレバレッジなしにするメリット2つ目は「外貨預金より手数料が低い傾向にある」です。 外貨預金とは、その名の通り「日本円ではなく外国の通貨で銀行などに預金する」といったことをさします。 この外貨預金のメリットは、FXにおけるレバレッジなしの取引とよく似ています。 しかし、外貨預金よりFX取引の方が「手数料が低い」ということが多いため、外貨預金より利益が伸ばしやすいと言えます。 FXでレバレッジなしにするデメリット1つ目は「損失が少ない代わりに利益も少ない」です。 上記に挙げた通り、レバレッジなしの取引では、レバレッジありに比べ「損失が膨らみにくい」というメリットがあります。 ただ、裏を返せば「利益が少なくなる」というデメリットも存在しています。 しかし、レバレッジなしの取引であっても といった工夫をすれば、利益を増やせる可能性もあります。 利益を効率的に上げたい場合には、レバレッジの活用が必須です。 そのため、自身の状況と経験を考慮し「レバレッジの有無」を決めるようにしましょう。 FXでレバレッジなしにするデメリット2つ目は「自力で一定の資金を準備しなければならない」です。 レバレッジをかけた取引の場合「取引金額が手元になくても取引が可能」となっていました。 具体的には「証拠金10万円で100万円分の取引が可能」といったものです。 しかし、レバレッジなしの場合は「証拠金=取引限度額」となります。 そのため、取引したい分の金額を「自分で調達する」といったことが必要となりますので注意しましょう。 Q:「レバレッジをかける」、「レバレッジを効かせる」という言葉の意味は? A: レバレッジを使って取引を行うことを、一般的に「レバレッジをかける」もしくは「レバレッジを効かせる」と表現します。 Q:レバレッジとロットの違いとは? レバレッジとは「証拠金に対し数倍から数十倍の金額分取引できる仕組み」をさします。 一方で「ロット」は取引単位ですので、全く別の物となります。 そのため、混同しないよう注意してください。 しかし、無関係ではなく、レバレッジはロット(取引数量)で調整ができるため、以下の式を覚えておきましょう。 初心者におすすめのFX口座1つ目は「GMOクリック証券」です。 出典:GMOクリック証券 GMOクリック証券のおすすめポイントは 以上の3点です。 (※ ファイナンス・マグネイト社調べ2020年1月~12月) また、PC用の分析ツールには といった「使い分けができるチャート」が用意されているため、非常に使い勝手が良いことも特徴です。 そのため、GMOクリック証券は「どこの口座を開設するか迷っている」という場合におすすめのFX口座ですよ。 初心者におすすめのFX口座2つ目は「外為どっとコム」です。 出典:外為どっとコム 外為どっとコムのおすすめポイントは 以上の3点です。 また、FXに関連する情報が豊富にあるため、投資知識のない初心者におすすめです。 初心者におすすめのFX口座3つ目は「DMM FX」です。 出典:DMM FX公式サイト DMM FXのおすすめポイントは 以上の3点です。 また、取引口座数が80万口座を突破しており、日本国内でも屈指のFX会社です。 さらに「スマホ専用アプリが使いやすい」と評判で「スキマ時間にFXを始める」という初心者にもおすすめのFX会社ですよ。 口座開設はこちらをクリック↓ 「FXのレバレッジとは?計算方法やリスクをわかりやすく解説」についてはお分かりいただけたでしょうか。メリット1, 損失がふくらむリスクが低い
メリット2, 外貨預金より手数料が低い傾向にある
FXでレバレッジなしにするデメリット
デメリット1, 損失が少ない代わりに利益も少ない
デメリット2, 自力で一定の資金を準備しなければならない
レバレッジに関するよくある質問
初心者におすすめのFX口座3選
おすすめ口座1, GMOクリック証券
おすすめ口座2, 外為どっとコム
おすすめ口座3, DMM FX
まとめ
この記事で覚えてほしいこと
そのため、扱いに注意し安定的な取引を心がけましょう。