
近年、SNSなどでよく見かけられるFXですが、どういうものかは知っていても、そのメリットデメリットが分かっている人は非常に少ないです。これが分からないと、自分に合っているのかすら分からず大きな損をしかねません。そこで今回は「FXのメリットデメリット」や「株との違い」について比較し、解説していきます。
目次
この記事でわかること
この記事を読めば
- FXと株では取引可能な時間が違うこと
- FXのメリットは大きなレバレッジが使えること
- 株のメリットは株主優待が受けられること
- FXに向いている人は常に冷静な人
以上の知識が得られ「FX始めたて」というあなたも「脱初心者」に近づけます。
FXと株の違い7選
FXと株の主な違いは
- 投資対象が違う
- 取引可能な時間が違う
- インカムゲイン
- レバレッジ
- 取引最低資金の目安が違う
- 価格変動が違う
- 主な価格変動の要因が違う
以上の7つです。順に解説していきます。
違い1, 投資対象が違う
FXと株の違い1つ目は「投資対象が違う」です。
投資対象とは「投資を行い売買する金融商品」のことをさします。
以下では
- FXの投資対象
- 株の投資対象
以上2つを順に解説していきます。
1, FXの投資対象
FXでは、世界各国にある「中央銀行発行の通貨」が投資対象となっています。
具体的には
- 日本の円
- アメリカのドル
- EUのユーロ
- スイスのフラン
- 中国の人民元
といった「世界中の通貨」が投資対象となっているのがFXです。
一般的にFXでは
- 「米ドル/円」
- 「ユーロ/円」
などと呼ばれる「通貨ペア」に投資を行います。これは「異なる2通貨」を組み合わせ作られるペアです。
また「投資可能な通貨ペアの種類」は各FX会社によって異なりますので「取引したいペアがある」という方は事前に確認しておきましょう。加えて、自動売買といった「特殊な注文」についてもFX会社によって異なるため、自分に合った会社を選ぶようにしましょう。
2, 株の投資対象
株では「証券取引所」に上場している「企業の株式」が投資対象となっています。証券取引所には数万社の会社が上場しているため、投資できる株式の数は非常に多いです。この中から「投資をしたい企業の株」を探し、投資を行うのが基本となります。
近年では「米国株」といった言葉をよく聞きますが、米国や欧州などに代表される「海外の証券取引所」に上場している企業にも日本の証券会社から投資できるケースが増えつつあります。
そのため現在では、株において選択できる投資先の数が「数万種以上」となっています。また、近年日本で人気が高まっている「投資信託」とは「複数企業の株」などをパッケージ化したものが主流です。
違い2, 取引可能な時間が違う
FXと株の違い2つ目は「取引可能な時間が違う」です。
取引可能な時間とはその名の通り「投資商品を取引できる時間」をさします。
1, FXの取引可能時間
FXでは、平日の24時間は取引、注文が可能となっています。また、祝日であったとしても元旦でなければ取引が基本的に可能です。しかし「土日」は市場が閉まるため、取引できませんので注意してください。
以上のことから「生活スタイルに左右されない形での投資」ができるため、サラリーマンなどと兼業で始めるケースも多いです。時間と場所を選ばないことがFXの利点とも言えるため、投資に時間を縛られることもありません。そのため「自由な投資スタイルを作れる」と人気があります。
2, 株の取引可能時間
株は
- 平日9:00から11:30
- 平日12:30から15:00
以上の時間帯のみ取引が可能となります。
そのため、日本の祝日や土日には取引ができませんので注意してください。FXに比べると「時間的な制限」が大きくのしかかりますが、逆に「投資に集中する時間が限定される」とも言えます。
そのため、専業投資家の方からすれば「価格変動の確認がしやすい」という利点もあります。一部特殊な金融商品などを扱うことで取引時間を延ばすことは可能ですが「24時間取引可能なFX」と比べた場合には、やはり取引時間がネックとなりますので注意しましょう。
違い3, インカムゲイン
FXと株の違い3つ目は「インカムゲイン」です。
投資によって得られる利益は
- キャピタルゲイン(資産売却益)
- インカムゲイン(資産保有益)
以上の2つに分けられます。特に「インカムゲインは株にしかないもの」と勘違いされがちですが、実はFXにも存在しています。
1, FXのインカムゲイン
FXにおけるインカムゲインとは「スワップポイント」と呼ばれるものです。スワップポイントとは「ポジションを保有している間基本毎日発生する、金利差によって得られる利益のこと」です。スワップポイントは、通貨ペアとなる2通貨の国の「政策金利の差」から発生します。
例えば「高金利通貨保有国」の
- メキシコ
- トルコ
- 南アフリカ
などに代表される国は「政策金利」が高い傾向にあります。
一方
- 日本
- ヨーロッパ
などに代表される「低金利政策」を行っている国では政策金利が低いです。
そのため、この高金利通貨と日本円を組み合わせた場合には、とても大きなスワップポイントが発生することになります。中には「スワップポイントのみ」で生活している投資家もいますよ。
※注 低金利国の通貨を買い、高金利国の通貨を売った場合、金利差分の支払いが発生するため注意してください。また、スワップポイントは固定ではなく「各国の景気」や「政策」などによって日々変化しますので合わせて覚えておきましょう。
2, 株のインカムゲイン
株におけるインカムゲインは「配当金」と呼ばれるものが該当します。企業によって配当金の頻度はまちまちですが、年に平均1~2回もらう場合が多いです。配当金とは「株式を保有する株主に対し、企業が事業利益の一部を分配する」というものです。
株の銘柄には
- 高配当銘柄
- 無配の銘柄
など種類があり、差ができるのは「企業収益の差」が原因となっています。企業収益が「赤字」となった場合には「無配(配当金なし)」となるケースが多くを占めています。
実際、2021年現在では「新型コロナウイルス」の影響により赤字決算の企業が増え、そのほとんどは無配の状態です。
以上のように、配当金は企業によって額や時期に差がでますが、スワップポイントと比べ「1回1回まとまった金額が入ってくる」というメリットがあります。
違い4, レバレッジ
FXと株の違い4つ目は「レバレッジ」です。
レバレッジとは、投資において元手となる証拠金に対し「数倍から数十倍の金額で取引ができる」というシステムのことです。投資において軽く考えられがちですが、資金を増やす効率に大きく関わってくるため注意が必要です。
1, FXのレバレッジ
FXでは国内の会社の場合「最大25倍」までレバレッジをかけられます。つまり、10万円の資金があれば250万円に相当する取引が可能になります。この場合、発生する利益も25倍となるため、効率の良い取引が可能です。
ただし、利益が25倍ということは損失も25倍となるため注意してください。そのため、レバレッジをかけて取引を行う場合には「適切なレバレッジ」を考えるようにしましょう。
2, 株のレバレッジ
株の場合は
- 現物株と呼ばれる株ならば1倍
- 信用取引であれば最大約3.3倍
とレバレッジが変わりますので注意してください。ちなみにレバレッジ1倍は「レバレッジなし」と同義となります。
しかし、レバレッジ3.3倍は「低レバレッジ」と言えますので、安全な取引には適したレバレッジです。FXに比べ効率が良いとは言えませんが、リスクは圧倒的に少なく済みます。
違い5, 取引最低資金の目安が違う
FXと株の違い5つ目は「取引最低資金の目安が違う」です。
投資を始める際には、取引する金融商品によって「取引に必要な最低資金の目安」に大きな違いがでます。
1, FXの最低資金目安
FXにおける最低資金の目安は「数千円から数万円ほど」です。そのため、かなり必要資金が安く敷居が低いので、他の投資に比べ人気です。
また、上記で説明した「レバレッジ」をうまく利用すれば少ない資金で大きな取引を行うことも可能です。つまり、FXには「資金に関わらず投資戦略の幅を広げられる」という特徴が見られるわけです。
2, 株の最低資金目安
株では「数万円~数百万円」ほどの資金が必要であるため、まず始める敷居がかなり高めです。また、かけられるレバレッジがそう大きくないうえ、株では「1000株」や「100株」といった単位で売買が行われるため、より必要資金が多くなってしまっています。
「株主になる」=「企業経営に参加する」という意味であるため、仕方がないことですが「初心者の参入が容易ではない」という特徴が見られます。
違い6, 価格変動が違う
FXと株の違い6つ目は「価格変動が違う」です。
1, FXの価格変動
FXには、原則「価格変動に対する制限」は存在しませんが、1日1%前後の価格変動に収まることが多いです。また、もし大きなイベントがあった場合にも「3-4%程度に収まる」というのが一般的です。
そのため、年間で見ても「最大30%動くかどうか」といった程度です。価格変動が大きくない理由として挙げられるのは「取引対象が通貨であること」です。
通貨は「国の経済状況」を表していることが多く、あまりに大きく動いた場合には「各国中央銀行や政府」が介入を行い「自国通貨を安定させよう」と動きます。そのため、価格が大きく変動することはほとんどありません。また、取引参加者が多いため、理論的な価格変動になりやすい傾向にあります。
2, 株の価格変動
株にはFXとは違い、価格変動に対する制限が存在します。なぜなら、FXに比べ「株の価格は大きく動きやすい」という特徴を持っているからです。
具体的には
- 株価が1年で10倍となるもの
- 株価が1年で100倍となるもの
などが存在していたことが挙げられます。
また逆に、会社が倒産した場合には「株価は0円になる」というリスクもあります。以上のように株はFXに比べ価格の変動幅が大きいため、損失が発生するスピードも比例して速くなっています。そのため、制限が存在しているわけです。
違い7, 主な価格変動の要因が違う
FXと株の違い7つ目は「主な価格変動の要因が違う」です。
1, FXの価格変動要因
FXでは
- 同じ通貨を取引している人間の動向(テクニカル)
- 取引する通貨を保有する国の経済状況(ファンダメンタルズ)
などが価格変動の主な要因です。
そのため
- 売り買いの多数派
- 各国の政策金利
- 各国のGDP
- 要人発言
などが原因となって相場が大きく動きやすいです。これらがFXにおける主な価格変動要因となります。
2, 株の価格変動要因
株では「企業の業績」が価格変動の主な要因となります。
そのため
- 企業の決算
- 新規事業
- 業務提携
- 吸収合併
などといった企業に関する情報は、少なからず価格へ影響を与えます。そのため、こうした情報を受け企業価値の変化を予測する必要があります。
また、グローバル事業を展開する企業の場合、FX同様
- 海外の経済状況
- 為替の動向
などに株価が左右されやすいため「収集すべき情報がとても多い」ということに注意しましょう。
FXと株のメリットデメリット
ここでは
- FXのメリットデメリット
- 株のメリットデメリット
以上を順に解説していきます。
FXにおける3つのメリット
メリット1, 株に比べレバレッジが大きい点
FXのメリット1つ目は「株に比べレバレッジが大きい点」です。
株の場合は上記に挙げた通り、高くても3倍程度のレバレッジがほとんどですが、FXの場合にはその数倍のレバレッジをかけ取引できます。そのため、FXの方が「少ない資金で大きな額の取引」が可能となっており、資金効率の良い取引ができます。
メリット2, FXは売りでも利益が出せる点
FXのメリット2つ目は「FXは売りでも利益が出せる点」です。
FXでは
- 買い(上昇したら勝ち)
- 売り(下降したら勝ち)
両方で取引が可能なため、相場が下降していても利益がだせます。そのため、株に比べ収益を広げるチャンスが多いです。
メリット3, 平日は24時間取引が可能な点
FXのメリット3つ目は「平日は24時間取引が可能な点」です。
FXは平日24時間取引が可能であるため、時間を選ぶ必要がありません。そのため、1日中取引ができ忙しい方でも手軽に始めることができます。近年では「会社員」「主婦」といった方々が市場に参加しており、敷居の低さが広まりつつあります。
FXにおける3つのデメリット
デメリット1, レバレッジにはリスクもある点
FXのデメリット1つ目は「レバレッジにはリスクもある点」です。
FXでは前述の通り、大きなレバレッジをかけることによって非常に効率の良い取引ができます。しかし、利益が膨らむということは「損失も膨らむ」ということです。つまり、何かの拍子に相場が反対へと動き始めた場合には、大きく損をする可能性もあるわけです。そのため、レバレッジ取引を安易に考えるのはやめましょう。
デメリット2, 放置している間に損する可能性がある点
FXのデメリット2つ目は「放置している間に損する可能性がある点」です。
基本的にFXは24時間取引可能であるため「夜放置したすきに大暴落した」などといったケースも多いです。そのため、日をまたいだトレードを行う場合や、夜中にトレードを行う場合には注意してください。
また、ポジションを持ったまま相場の監視から離れる場合には必ず
- 利確ライン
- ストップロス
以上2つの設定を行うようにしましょう。設定しておけば自動で利確も損切りも行ってくれるため、万が一の場合にも備えることができます。
(※ ポジションとは、決裁していない取引のことです。)
(※ 利確ラインとは「この価格帯に達したら自動で決済する」というラインのことです。)
(※ ストップロスとは「この価格帯に達したら自動で損切りする」という機能のことです。)
デメリット3, 為替レートの変動は読みにくい場合がある点
FXのデメリット3つ目は「為替レートの変動は読みにくい場合がある点」です。
このデメリットについては株にも同様のことが言えますが、FXでは長年やっているプロでもミスをする相場がよく見られ、場合によってはそうした分かりにくい相場が1年以上続くこともあります。そのため、FXを行う場合には慢心しないよう注意する必要があります。
株における3つのメリット
メリット1, 株主優待がもらえる場合がある点
株のメリット1つ目は「株主優待がもらえる場合がある点」です。
株では上記に挙げた通り「配当金」というものが年に1~2回ほどもらえます。しかし、もらえるものはそれだけでなく、投資した企業から「株主優待」がもらえることもあります。
この株主優待には
- 商品券
- 贈呈品
など様々な種類があり、これを目当てに株を取引している方もいるほどです。
メリット2, 価格変動が大きい点
株のメリット2つ目は「価格変動が大きい点」です。
FXに比べ、株の価格変動はかなり大きいです。そのため、1年で10倍や100倍といった株価にまで膨れることもあります。この価格変動にうまく乗ることができれば、資産を一気に増やすことができます。
メリット3, 投資対象の選択肢が多い点
株のメリット3つ目は「投資対象の選択肢が多い点」です。
近年、株の銘柄の選択肢が数千~数万といった規模に膨れ上がっています。そのため、非常に多くの選択肢の中から投資先の企業を選択できます。また、この投資先の選択肢には日本企業だけでなく海外の企業も含まれています。
株における3つのデメリット
デメリット1, 初期費用が高い点
株のデメリット1つ目は「初期費用が高い点」です。
FXに比べ、株は利益を得ようと思うと多大な資金が必要となります。そのため、敷居が高く手軽に始めることができません。基本的に数百万単位の投資から利益がでるため、すでにある程度資産がある人向けだということを覚えておいてください。
ただし、近年では数千円ほどから始められる株もあるため、始めるだけであればハードルは低いです。そのため「体験してみたい」という方はぜひ始めてみてください。
デメリット2, 銘柄によっては株が売り払えない点
株のデメリット2つ目は「銘柄によっては株が売り払えない点」です。
株では「取引者数が少ない銘柄」を売りたい場合には「買い手がおらず、株を手放せない」というケースもあります。そのため、価値の低くなった売りたい株も、保有し続けなければならない場合がありますので注意してください。
デメリット3, 投資対象の選択肢が多すぎる点
株のデメリット3つ目は「投資対象の選択肢が多すぎる点」です。
これはメリットがある反面、デメリットにもなる「株の厄介な特徴」の1つです。基本的に、選択肢が多すぎる場合「何かを基準」にして人間は物事を選びます。しかし株の場合、初心者には選ぶ基準が分からないため、良し悪しの見分けがつきにくいです。そのため、デメリットにもなりうるわけです。
FXをおすすめできる人
FXをおすすめできる人は
- 大きな利益を得たい方
- 為替の理解を深めたい方
- 常に冷静でいられる方
以上の3例です。順に解説していきます。
大きな利益を得たい方
FXがおすすめできる人の例1つ目は「大きな利益を得たい方」です。
FXの一番大きなメリットは「レバレッジをかけられる」という点であるため、大きな利益を狙いたいという方にはFXがおすすめです。
レバレッジをうまく活用すれば証拠金以上の資金運用が可能なため、効率よく資金を増やすことができます。最大で25倍までかけられるため、自身で調節するようにしましょう。
もちろん、レバレッジはかけたらかけた分「取引のリスク」も上がってしまいますが、FXほど「少ない資金で大きな利益が見込める」という金融商品が他にはありません。
そのため、大きな利益を得たい方は「FXが向いている」と言えます。
為替の理解を深めたい方
FXがおすすめできる人の例2つ目は「為替の理解を深めたい方」です。
FXは、ギャンブルではないため、ただ売買しているだけでは利益がでません。
そのため
- 相場を知ろうと勉強すること
- 取引通貨の保有国について知ること
などが必要であり「為替の理解を深めたい」という方にはFXがおすすめです。
主に
- 世界各国の経済状況
- 経済指標(要人発言など)
- インジケーターなどの分析ツール
といった「相場を予想するため必要な知識や情報」が非常に多いです。そのため、ある程度「長期的に学ぶモチベーション」が必要なことも覚えておいてください。
常に冷静でいられる方
FXがおすすめできる人の例3つ目は「常に冷静でいられる方」です。
FXでは、売買取引を何度も行い、勝ち負けを繰り返します。そのため、勝ち負けに一喜一憂してしまう方は向いておらず、逆に冷静な方ほど向いていると言えます。
FXは基本的に取引回数が多いため、負けることも一定数あります。つまり、損失が発生するわけです。FXにおいてはどんなに凄腕でも「勝率100%」という方はまずいません。
稼げている人は「損小利大」という「損失を少なく利益を大きく」といった取引を行っています。こうした取引の基本ができず、FXで負けて熱くなってしまった場合、損失が膨らむため注意しましょう。
以上のことから分かる通り、FXでは「冷静に売買を行う」ということが必要であるため、常に冷静な人はFX向きというわけです。
また、具体的には
- ストレスのない環境に身を置いている人
- 時間やお金に多少余裕のある人
は冷静な傾向にあります。
FXでは
- お金を稼ぎたいという欲
- 必要な勉強をするという意思
- 常に冷静であろうという精神的余裕
以上の3つが必ず要ります。これらは最初なくともやっていくうちに身についていくため、意識し取り組むようにしましょう。
FXをおすすめできない人
FXをおすすめできない人は
- リスクの許容範囲が狭い方
- 長期的な運用を考えている方
- トレードで負けた場合に取り乱してしまう方
以上の3つです。順に解説していきます。
リスクの許容範囲が狭い方
FXをおすすめできない人の例1つ目は「リスクの許容範囲が狭い方」です。
上記に挙げた通り、FXは「勝率100%」となることはよほどないため、どんなトレーダーもどこかで負けがでてきます。
そのため
- 「負けを受け入れて間違いを正せない」という方
- 「お金を失いたくない」という方
などにはおすすめできません。つまり「プライドが高い」という方や「お金に余裕がない」という方にFXはおすすめできないということです。
FXでは「負けを次のトレードに活かす」ということが非常に重要なため、負けを見つめ反省できる人ほど勝率が高い傾向にあります。
そのため「可能な限り低リスクな投資をしたい」という方は
- インデックスファンド
- 債権投資
などがおすすめですよ。
長期的な運用を考えている方
FXをおすすめできない人の例2つ目は「長期的な運用を考えている方」です。
FXは、基本的に「価格変更の幅」がそう大きくないため、短期トレード向きの投資であると言えます。そのため、株のように長期的な成長もしません。スワップポイント運用なら話は別ですが、あまり初心者向けとは言えませんので注意してください。。(※ スワップポイント運用とは、通貨ペアの金利差分を利用する投資手法です。)
また、FXでも自動売買システムなどを使えば、ある程度まで放置した状態での運用が可能となります。しかし、相場によってはうまくいかず設定などを変える必要もでてきますので注意しましょう。
以上のことから「株のような長期的な運用」がFXには向かないため「放置運用がしたい」という方は、FXでなく株を始めるのがおすすめですよ。
トレードで負けた場合に取り乱してしまう方
FXをおすすめできない人の例3つ目は「トレードで負けた場合に取り乱してしまう方」です。
前述の通り、FXに負けはつきものです。そのため、負けて取り乱しているといつまでたっても上達していきません。なぜなら、相場を予想し戦略を立てトレードするのがFXの基本だからです。
予想や戦略を立てるには、冷静な目で相場を見ることが必要となるため、負けて取り乱してしまう方はFXに向いていないと言えます。
ここで紹介した「FXが向いていない人」に当てはまったとしても、まだあきらめないでください。理由は「FXが慣れが一番重要な取引であるから」です。「負けても平常心を保つ」、「リスクが少ない立ち回りを覚える」といった方法を覚えたがゆえに、FXで成功している方は多いです。そのため、本気でやろうと思うのであれば、自分を頑張って変えてみてください。
初心者におすすめのFX口座3選
初心者におすすめのFX口座は
- GMOクリック証券
- 外為どっとコム
- DMM FX
以上の3つです。順に解説していきます。
おすすめ口座1, GMOクリック証券
初心者におすすめのFX口座1つ目は「GMOクリック証券」です。
出典:GMOクリック証券
GMOクリック証券のおすすめポイントは
- 大手GMOグループ運営なので、安心
- PC・スマホともに取引ツールが高機能
- FX取引高世界1位
以上の3点です。
GMOクリック証券は、2020年「FX取引高世界1位」を獲得した業界大手のFX会社です。そのため、世界的な信頼を得ています。(※ ファイナンス・マグネイト社調べ2020年1月~12月)
また、PC用の分析ツールが使いやすいと評判です。
具体的には
- 初心者向けのプラチナチャート
- 上級者向けのはっちゅう君FX
といったものが挙げられます。これらは、トレードスタイルなどに合わせ使い分けができるため、初心者上級者問わず使い勝手が良いです。
「開設する口座を迷っている」という方には「GMOクリック証券」がおすすめです。
おすすめ口座2, 外為どっとコム
初心者におすすめのFX口座2つ目は「外為どっとコム」です。
出典:外為どっとコム
外為どっとコムのおすすめポイントは
- FXオンラインセミナーを開催している
- 初心者、上級者問わず使いやすいツールが豊富
- FXに関連する情報が豊富にある
以上の3点です。
外為どっとコムは「初心者に優しい」と評判のFX会社です。
主な理由は
- ツールが機器ごとに細かく用意されていること
- FXに関連する情報が豊富にあること
以上2つです。
特にツールは
- PC用
- スマホ用
- iPad用
- AppleWatch用
といったものが用意されています。
また、FXに関連する情報が集めやすいため「まったく投資知識がない」という初心者にはおすすめのFX会社です。
おすすめ口座3, DMM FX
初心者におすすめのFX口座3つ目は「DMM FX」です。
出典:DMM FX公式サイト
DMM FXのおすすめポイントは
- DMM FX専用アプリの使い勝手が良い
- 取引口座数が多く信頼できる
- LINEでのサポートが受けられる
以上の3点です。
DMM FXでは取引によってポイントが付与されるため「ポイントをためて取引をする」といったこともできます。また、スマホ専用のアプリが使いやすく主婦や学生といった日常が忙しい方にもおすすめです。
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まとめ
この記事で覚えてほしいこと
- 株に比べFXはレバレッジが大きい
- FXは売りでも利益が出せる
- FXは平日24時間取引が可能
- 大きな利益を得たい方にFXはおすすめ
- 為替の理解を深めたい方にFXはおすすめ
- 常に冷静でいられる方にFXはおすすめ
FXのメリット・デメリットは?株との違いも比較しながら徹底解説!についてはお分かりいただけたでしょうか。FXは敷居が低い反面注意点もあるため、安易に考えることなく冷静に取引しましょう。この記事が少しでも参考となれば幸いです。